2017年2月27日月曜日

Dutch hardcore scene - Ⅰ





1991年から1996年まで活動していたFEEDING THE FIREは、オランダのみならずユーロ圏内でも不動の地位を確立し、そのpolitical straight edge hardcoreは、Crucial Response Records系のTHINK TWICEやONWARD、GROWING CONCERNにも比肩していた。

ディスコグラフィ"hope springs eternal"がMad Mob Recordsからリリースされ、7ep"no submission"、SPAWNとのスプリット、コンピ"realization"、MAN LIFTING BANNERらと参加した"anti racist compilation"の収録曲も含み、彼らの初期から中期を知るにはいい音源だと思う。ちなみに、ドラムのRené NatzelはドイツのSPAWNを掛け持ちしている。

しかし、一般的に認識されている彼らのサウンドは、March Through Recordsから出した"crusade"の後期にあたる時期だと思う。往年の彼らのスタイルとは違い、SOLID STATEやBACKDRAFTに近い印象を受ける。
そもそもBACKDRAFTは1993年から約1年、FTFの中核メンバーRob FransenとIllona Stephanがやっていたプロジェクトだから当然とはいえるが。
この"crusade"がレコーディングされたのが1996年で、なぜかリリースが翌年の解散後。このレーベルだけに、何らかのトラブルを疑ってしまうが、音源自体は一級品に値するクォリティー。                                                


FEEDING THE FIRE - "1993 in Salzgitter, Germany"






前述したようにRobはFTF、BACKDRAFTそしてWHEEL OF PROGRESSなどを渡り歩いた後、1997年にBORN FROM PAINを結成。彼はボーカルからベースに転身していて、ドラムにはex FTFのWouter Alersが加わっている。

ドイツのIRON SKULLとのsplit 7epに続き、mcd"immortality"がUKのContrition Recordsからリリースされると、破竹の勢いで知名度を上げていった。US tour 2004(w/ TERROR、THE PROMISE、SHATTERED REALM)を終え、帰国もせずそのままJapan tour(w/ BLAZE OF TERROR)をこなす多忙っぷり。

2003年リリースの"sands of time"から、Karl Fieldhouseが在籍していたのも興味深い。彼はCANVAS、THIRTY SECONDS UNTIL ARMAGEDDONのメンバーでもあった。

Gang Style RecordsからMetal Blade Recordsに移籍し、さらなる飛躍が期待され4th"war"をリリースしたが、シンガーChé Sneltingが脱退。結成当時から2007年まで、フロントマンとして引っ張ってきた彼の後任を、いくらかの著名人のサポートを受け再建を試みる。
結局、5thアルバム"survival"からRobがボーカルをとることになるが、必然的なことで一切の遜色も感じない。

Chéはその後の2009年、ex MINEかつCATARACTのSimon Füllemannが始めたプロジェクトARMA GATHASに加入。


BORN FROM PAIN Japan tour 2004


BORN FROM PAIN - "the new future"





ex POINT OF NO RETURN、FTFのMichel Mike Sendenがギター、Jeffrey Kroesenをベースとし、1995年にスタートしたRANCORは、間もなくボーカルにPascal Crombachを迎え入れる。

ドラムが打ち込みの3ピース構成、シンセサイザー使用と、当時ほかのバンドとは一線を画していた。しかし、根底にあるのはH8000に代表される90's edge metalで、さらにUKのIRONSIDE、UNBORNまでの影響があるように感じる。

しばらくしてJeffreyが脱退。後任にFabrice Zanderが加入し、Hans Verbeke主催のものなどいくらかのショーもこなしていたようだ。

また、彼らはSurrounded Recordsのベネフィットコンピ"out of the cages"に提供した"victim 206"は、まだRANCORと名乗る前にできたもので、mcd"distinguish"にも収録されていない。


RANCOR解散後に元メンバーが始めたとされるINVIDIA。VENGEANCE OF GAIAと同格クラスのstraight edgeバンドとして興味深いが、パートチェンジだったり、クレジットがフルネーム表記ではないので、誰が在籍したか見当はできるが断定するのは避けたい。
1997年のデモ"feel my hate"に続き、Value Of Strength Zine主催のコンピ"animal justice front"にも参加している。

このコンピには、他にMORNING AGAIN、KINDRED、CONSTRAINT、STATEMENT、EXCUSE等々の盛者が名を連ねる中、見慣れないGABRIEL'S DESPAIRに違和感を感じる。このメンツだと知名度的に見劣りしてしまうのは否めない。

音がmelodic old school/emotional new schoolと異彩で、CROSS SECTIONやWatermark Records周辺の音には驚かされる。
このバンドは3 POINT TURNの前身にもあたるらしい。


RANCOR - "victim 206"


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