Monday, August 1, 2016

Florida hardcore scene - Ⅲ




1995年、John WylieとLouie Longが、CULTUREを脱退したDamien Moyalを誘って始めたのが、MORNING AGAIN誕生のいきさつになる。
デビュー作Conquer The World Recordsの"the cleanest war"、さらにIntention Recordsからの7epを収録した"hand of hope"が、Goodlife Recordingsからリリースされると、破竹の勢いで各国での知名度を上げていった。

さらに結成間もない1996年、JohnがNIGHT OF BROKEN GLASSなるプロジェクトを始動。1年程と活動は短かったが、Damien脱退後のスプリット(w/SHOULDER)以降、このNOBGのギターKevin Byersをシンガーとして迎え入れたことを踏まえると、貴重な経歴となっていることがわかる。
確かに、Damien在籍時の初期MORNING AGAINは、CULTURE在りきでかつ延長線上にあり、Kevin加入後の中後期の方が一般的な認識は高いのだろう。

どれだけのバンドがカバーしたかわからない粒揃いのラスト作、Revelation Recordsからの"as tradition dies slowly"は、emotional new schoolのバイブル的域まで達している。
この音源含め、LP×2枚分に収められたディスコグラフィが、2015年にDemon Run Amok Entertainmentからリリース。アートワークはDavid Quiggleが担当。


MORNING AGAIN - "July 23, 2015"
 

NIGHT OF BROKEN GLASS - "gone without love"
 




ちょっと時系を戻すが、1996年にMORNING AGAINのDamienとJoseph Simmonsは、ex CRESTFALLEN、BRETHRENのメンバーとBIRD OF ILL OMENを始める。
しかし、すぐにShane Postへボーカルチェンジしていて、Damienが歌っている音源は実は存在しない。
ライクUPHEAVAL、BLOODLETのchaotic metal hardcoreに、emotional hardcoreの要素を兼ね備えた"self,dare you still breathe?"。これは、Johnの運営するEulogy Recordingsのファーストリリースとしても広く知られているかと思う。

このBOIOが解散した1999年に、Thomas Rankineは前回触れたCRUCIBLEを結成。


BIRD OF ILL OMEN - "live at Churchills Miami"
 


一方、BOIOを脱退したDamienは、AS FRIENDS RUSTへと活動の場を移す。BOY SETS FIREにも通じるサウンドは、Doghouse Recordsとの契約も必然的に思えた。

後にThomasとJosephが加入し、大半がBOIOのメンツで占められるのだが、徐々にDAG NASTYや同郷のHOT WATER MUSICライクに変化していったのは意外だった。結果、melodic/post hardcoreの支持層をも取り込むことになる。

2002年に一旦は解散するが、2011年にリユニオン、Japan tour 2014(w/ENDZWECK)も記憶に新しい。


AS FRIENDS RUST - "coffee black"





スプリット(w/ PROMISE NO TOMORROW)を出していたAN ACRE LOSTの中心メンバー、Aryeh LehrerとRyan Primackによって1997年に結成されたPOISON THE WELL
Duane Hoseinが加入し、ツインボーカル体制となり、"distance only makes the heart grow fonder"がリリースされると、レーベルメイトSKY CAME FALLINGと共に注目を集める。
この1stEPは、本国のUndecided Recordsから再発され、追加収録されたボーナストラックでは、すでにJeffrey Moreiraがソロでボーカルを取っている。

以降、リリースごとにnew school色が薄れていき、リスナーも入れ替わっていったのは否めないが、明らかに支持層の幅を拡大していったのは事実。
サウンドも次第に、後期UNDEROATHらTooth & Nail Records周辺のemo/post hardcoreを探求していくことになる。

また、しばらくツアーサポートを務めていたBradley Graceと、ENDTHISDAYやCOMA ETERNALで活動していたBrad Cliffordが正式に加入し、5thアルバム"the tropic rot"をリリース。
現在は再始動しているみたいだが、この音源を最後に活動休止が発表されていた。


POISON THE WELL - "slice paper wrist"

 

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