Thursday, March 25, 2010

Upstate New York hardcore - Ⅱ (315 HC - 2)




1992年に結成されたvegan straight edgeバンドSOULSTICE。V/A"in our blood"に参加後、Scorched Earthからの7ep"dark hour"を挟み、1997年に"raze the earth"がリリースされた。
エンジニアにSNAPCASEやSLUGFESTを手掛けたFred Betschenを迎えた本作は、Syracuseという枠よりもっとearly new schoolという括りで、CONVICTIONやCHOKEHOLDらと双璧をなす位置付けに押し上げた作品。

しかしこの音源事態、解散した後にディスコグラフィーとして出たような...曖昧だが記憶がある。オリジナルはVery Distributionからで、ヨーロッパ盤はLifeforce Recordsからの配給となっていた。

今では埋もれてしまった存在だけに、再評価されるべきバンドだと思う。
BURST OF SILENCEともよくライブしていたようだ。





mid 90'sに活動していたhardlineバンドGREEN RAGE結成には、母体となったUPRISINGの存在がある。Andy Boak、Justin O'Hareによるダブルボーカル(デモではAndyのみで時期的なことは不明)、ドラムにSOULSTICEのKris Fullerという布陣だったUPRISING。
そしてAndyがベースにまわるなど、メンバーチェンジを経てGREEN RAGEが誕生した。

その引き継がれたシンプルかつ残虐的なリフは、THE BATTLEやxDESTROY BABYLONxがカバーしたことでも分かると思うが、現在でも影響力があり伝説化されているバンド。
彼らの唯一の音源となった7ep"disinfect"は、Reflection RecordsとVery Distroからそれぞれ2パターンのジャケでリリースされ、計4種類が存在する異例な状況にまで至った。

解散後、ギターのDave Mazeは、Shane DurgeeらとGATEKEEPERを結成し活動を移しているが、デモだけを残したのみ。イントロの裏で動物の鳴き声を被せる発想は、hardlineならではの視点だろう。

SHENOEMやフィメールボーカルを取り入れたCROSS SECTIONのemotional new schoolバンドが同居していたのもSyracuse特有だった。

そもそも"upstate compilation"に参加していたex BONE JACKのメンバーによって結成されたCROSS SECTION。EARTH CRISIS~FREYAのErick Edwards、一時ANOTHER VICTIMにも在籍するJason Derose、Tony Tornabeneなどメンツ的にも興味深い。

そして、BETA MINUS MECHANICへと改名を機にSignificant RecordsからCrisis Recordsにレーベルを移籍。



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Sunday, March 14, 2010

Upstate New York hardcore - Ⅱ (315 HC - 1)




early-middle 90's Syracuse hardcore sceneの中核にいたShane Durgee。
そのレジェンドたる所以は、OVERSIGHTのメンバーでありながら、EARTH CRISISのバック隊を従えたFRAMEWORKを結成したほか、彼が在籍したバンドの多さだが、なにしろ各バンドの活動期間が極端に短い。

FRAMEWORKも、ExCが'92年に7ep"all out war"を出した頃には解散というから、1年ぐらいしかやっていないことになる。
しかしわずかな活動期間で、単独7epの"justice coming"と"gate keeper"が出ているほか、"the spirit of solitude"や"realization"などのコンピに参加。これらの音源に数曲加えた"never again"が、後にLifeforce Recordsからリリースされている。

さらにGATEKEEPER、STEDDINGSAMSARAを転々とし、PATH OF RESISTANCEではベースを担当。
そしてShaneの直近バンドは、THE FARTHEST MANになる。他のメンバーにはANOTHER VICTIMのTony Tornabene、EARTH CRISISのErick Edwardsが在籍していて、この2人は以前CROSS SECTIONで一緒にプレイしていた間柄だった。
ここでも往年のSyracuseのイメージに反する、決してメタリックにならない一貫したメロディック、かつスポークン気味なShaneの歌い回しはブレない。

ちなみに、THE FARTHEST MANとスプリットを出していたETERNAL YOUTHは、ex CONTEMPTのボーカルBradがドラムを務めていて、HALFMASTライクなサウンド。

またShane自身、Reflection Recordsを運営し、GREEN RAGEやFRAMEWORK等をリリースしていた。



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