Sunday, April 21, 2024

Pennsylvania hardcore scene - Ⅱ





ボーカルのTravis ShirkとギターのMike Royerが在籍したTRANSMISSION。"demo '89"後、そのデモを手掛けたJim Wintersがベースで加入したようで、CONVICTIONの前身バンドとして認知されている。
Jim Wintersがギターへ転身しベースにRon Mann、ドラムがBill MecumからBELIEVERのJoe Daubに替わり1990年の夏に活動を始めたCONVICTIONは、すぐに7ep"a question of commitment"のレコーディングに入った。翌年Smorgasbord Recordsからリリースされると、UP FRONTやSICK OF IT ALLとのライブを行なっている。

1992年にはINTEGRITYやFACE VALUE、STRIFE、MOUTHPIECEらと共演する一方、Jim WintersはBELIEVERに加入、エンジニア業も営むJoe Daubは脱退となりJonathan Pushnikが後任で加入した。そしてSLUGFESTやFADEWAYとの共演、Animal Right Benefit Showの出演を経てセカンド7ep"self-titled"をWatermark Recordsからリリース。その後MEAN SEASONやUNBROKENらと対バン、Summer Hardcore 1993、Syracuse Hardcore Matineeに出演した。しかしTravis ShirkがColoradoに移るため、RESSURECTIONとTURMOILらとのショーを最後に解散となっている。

残ったメンバーは翌1994年、新たにVIGILとしての始動を模索する。当初はRon Mannがボーカルを試みたようだが結局脱退、Ashleyが加入しベースにはMark Lacasseが就いた。そしてCanton Hardcore Festivalの出演やFOUR WALLS FALLING、DIE 116らとライブを行い、Militant RecordsとVegan Earth Orderの共同企画によるV/A "stones to mark a fire"に参加。この音源のみで1995年に活動を終えた。
またLost Horizonで行われたライブ音源含む、CONVICTIONのディスコグラフィー"kill it"がThorp Recordsからリリースされた2001年、Jim WintersはTHE PROMISEを結成、2005年には来日も果たしている。


CONVICTION - "10.24.93 Lost Horizon Syracuse, NY"






FORWARD STEPで活動していたJonathan Gula、Jonathan HodgesそしてJeff Hydro にPUBLIC OUTCRYのKeith Cannarellaが加わり、1992年夏にTURMOILは活動を始めた。
デモ後にKeith Cannarellaが脱退、Bob Cohenが後任に就きGary Rehrigがベースで加入したことにより、Jeff Hydroがギターに専念する。
Harvest Recordsと契約した彼らは、"fragments of suffering"を経てCentury Mediaへの移籍を果たすと、BELIEVERのメンバーが運営するTrauma Studiosでレコーディングを行い、7ep"who says time heals all wounds"をリリース。そしてEXESSIVE FORCEらとCanton Hardcore Festivalに出演し、MADBALLとのEuropean Tour 1995を行なった。このツアー後、サポートドラムを務めたBrian Craigの後任にex CONVICTIONのJonathan Pushnikが加入となる。

7ep"evolution of lies."後には1st"from bleeding hands"のリリースへと至り、DAMNATION A.D.とのUS Tour Fall 1996、EARTH CRISISとEuropean Tour 1997をまわった。もはや不動の地位を確立した彼らは、Syracuse Hardcore Matinee New Year's Day 1999に出演、RYKER'SとBREAKDOWNが帯同したEuropean Tourを行い、2nd"the process of"をリリースする。ベースにOUTCOMEのWayne Millerがクレジットされているのも興味深い。このセカンド後、Jonathan Pushnikは脱退となり、Mike Bowenが加入するもHellfest 2000の出演後に解散となった。

メンバーはLICKGOLDENSKYやTHE DEADLYへ活動を移していたが、2005年にTURMOILはディスコグラフィー"staring back"を、Century Media傘下のAbacus Recordingsから出し再始動した。そしてTHE WARRIORSとSET YOUR GOALSとのWest Coast Tour、MOST PRECIOUS BLOODとEuropean Tourを行う。
2008年、Jonathan Gulaは脱退となり、後任ボーカルにex-PREMONITIONS OF WARのNate Johnsonが就いた。その後の活動は不明解なところもあるが、This Is Hardcore Fest 2014ではJonathan Gulaが復帰、ベースはex OUTCOMEのJohn Gardnerが務めた。


TURMOIL - "live @ Styleen's, Syracuse, NY Jan 1st, 1999"






1995年、CHAPTERがGreensburgで結成される。デモと7ep"sins of our fathers"をリリースし、翌1996年に+/- RecordsからABNEGATIONとのsplit 7ep、Significant Records企画のV/A "number one priority"に参加。しかしJUNTAとスプリットをリリースした1997年には解散となる。
その後、xEyewitnessx Recordingsからディスコグラフィー"the bloodthirsty hate the upright"がリリースされるが、Mike LaughlinとNathan Martin、Scott MellingerはABNEGATIONのPaul Nowoczynskiと、すでにPittsburghをベースにCREATION IS CRUCIFIXIONとして活動を始めている。

実際のところCHAPTERから改名だったようで、PASSOVERやABNEGATION路線のサウンドを引き継ぎ、さらに深化させたmetallic/noise projectsバンドとして飛躍を遂げる。
King Of The Monstersから1st"in_silico"をリリース、Goleta Fest 1998に出演し、SUICIDE NATIONとのツアー後にはFATE OF ICARUSとWinter Tour 1998/1999をまわった。さらにMichigan Fest 1999に出演、そしてCyberdine 243から2nd"automata"をリリース。
音源も多かった彼らは、2002年の解散までUS Tour 2000やSpring 2001 Tour、European Tour 2001など精力的に行なった。またKILLTHESLAVEMASTERのKarl Hlavinkaも一時在籍していたようだ。


CREATION IS CRUCIFIXION - "live @Goleta Fest 1998"






1996年にEdinboroで結成されたRED SKYは、twin vocal編成のbrutal metallic hardcoreバンド。共演していくバンドでもわかるように、death metalからの影響を窺い知ることができる。
1997年、まだ音源がデモ"regeneration"しかなかった彼らだが、BRUTAL TRUTHとTODAY IS THE DAYのダブルCDリリースパーティーにTURMOIL、この直後にNick Lewisが加入するABNEGATIONらと出演を果たす。そして2ndデモ"sign of the apocalypse"を機にEndless Fight Recordsとの契約へ至った。その1st"knife behind the smile"のレコ発には、CATHARSISやSTRONG INTENTIONらが出演している。

またDAY OF MOURNINGと交流があったようで、13th Day Recordingsからsplit EP"a move towards ascension~forsaken redemption"をリリース。DILLINGER ESCAPE PLAN、CREATION IS CRUCIFIXIONらとの対バンを経て、1stのヨーロッパ盤を流通させていたAlveran Recordsから、2nd"mpfw"が2000年にリリースとなる。death metalバンドとのパイプも築きあげ、CEPHALIC CARNAGEとも共演を行なった。

2002年にはレコーディングを終えていた"monster squad"だが、リリースされることなく解散となる。その後Jack CollopyとPhil Hogan、 そしてNick Lewis はPAPERCUT HOMICIDEを結成し、UKのRetribute Recordsから"from filth comes grace"をリリースしている。


RED SKY - "regeneration"



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Saturday, March 9, 2024

Minnesota hardcore scene





1993年、Minnesota州南部の都市MankatoにてTHREADBAREは結成された。BLOODLINEDOWNSIDEに在籍するMike Paradise、同じくDOWNSIDEのChad Dziewior、BLOODLINEのDustin PerryそしてKRAKATOAのCarl Skildumと、既に第一線で活動するメンバー編成によるバンド。
サウンドはBURNやQUICKSANDをバックボーンとするpost-hardcoreで、メタリックな要素も含みnew school hardcoreバンドとも共存した印象を受ける。

ファーストショーを108、SHELTERらと行い、翌1994年にWatermark Recordsからデモの再録を含めた7ep"self-titled"をリリース。そしてAnimal Rights BenefitショーでのNON LEFT STANDINGをはじめ、ICEBURN、SNAPCASE、INTO ANOTHERらと共演していった。この頃には1st"feeling older faster"のレコーディングを終えていたが、Doghouse Recordsからリリースされるのは1996年になる。
さらにORENGE 9MMやSHIFT、TEXAS IS THE REASONなどとライブを重ね、More Than Music Fest出演やEbullition Records企画のV/A "some ideas are poisonous"、"anti-matter"といったコンピに参加。
1996年の夏には解散となっているので、ラスト作"escapist"はその後のリリースということになる。

またDustin Perryは1999年に SNAPCASEへ加入、3rd"designs for automotion"以降のメンバーとして定着した。その他Brian LovroがTHE BLINDING LIGHT、Mike ParadiseはDISEMBODIEDに加入し各々シーンに携わっていく。THREADBAREとしては2009年のBurning Fight Festival、2012年の1000 Knives Show、2014年のExtreme Noise 20th Anniversaryの出演など単発的なリユニオンを行なっている。


THREADBARE - "October 8,1993 Sioux Falls,SD"






CRAWLSPACEのAaron Weseman、Joel JohnsonそしてTara Andersonらにより、Minneapolisで1995年に結成されたDISEMBODIED。STARKWEATHERやBLOODLETに近いbrutal metallic hardcoreは今なお支持され、フェイバリットに上げる現行バンドも絶えない。
デビュー7ep"existence in suicide"後、Moo Cow Recordsから7ep"the confession"をリリースし、1997年にFerret Musicから1st"diablerie"へと至った。そして年末にレコーディングした"if god only knew the rest were dead"を出すと、COALESCEやOVERCAST、ALL OUT WAR、MORNING AGAINといったバンドとライブを行なっている。1999年にはHellfestに出演、BROTHER'S KEEPERとのスプリット"oxymoron"、続けてEdison Recordingsから2nd"heretic"をリリースするが同年に突然解散となった。
その後、大半のメンバーがMARTYR A.D.での活動を始め、Joel AndersenとTony Byronは2004年にDEVILINSIDEを結成している。

2008年、それぞれの活動に区切りがつき、解散前のメンバーにMARTYR A.D.のCharles Johnson、THREADBAREのMike Paradiseが加入、DISEMBODIEDは再始動した。そしてBurning Fight FestivalやIeperfestに出演し、編集盤"psalms of sheol"をリリース。さらにNew England Metal And Hardcore Festival 2010、Rainfestに出演するも、2011年7月にファイナルショーを行い再び解散となる。
その後、2017年のThis Is Hardcore Festivalを機に再結成され、Londonで行われたSweatfest 2018に出演。2019年にはGood Fight Musicからディスコグラフィー"transfiguration"をリリースし、企画For The Children、FYA Fest 7に出演している。


DISEMBODIED - "Sweatfest, London 14.01.18"






DISEMBODIED解散後のJoel Johnson、Tara JohnsonそしてChris DrakeにCharlie JohnsonとMike Fiskettiを加え、MARTYR A.D.は2000年に活動を始めた。
デモ"human condition"を経て、ex DISEMBODIEDのJustin Kaneが加入、2001年にFerret Music/Lifeforce Recordsから1st"the human condition in twelve fractions"がリリースとなる。そしてTHROWDOWNとMidwest/East Coast Tourを行ない、ファイナルをSyracuseで開催のHellfestで締め括った。翌月にはPOISON THE WELLとツアーをまわるなど、躍進を遂げる一方でドラムのJustin Kaneが脱退。一時的に7 ANGELS 7 PLAGUESのJared Loganが就き、再びHellfest 2002へ出演を果たすも、今度はボーカルのMike Fiskettiが脱退となる。後任にHOLDING ONのAndrew Hartが加入、また同じくKarl Henselがドラムという編成でEssenにて開催のPressure Festival '03に出演、デモ"summer '03"を録り再起を図った。
そしてVictory Recordsと契約し、2nd"on earth as it is in hell"を2004年にリリース。Hellfest 2004などに出演しているが、翌2005年4月に解散となる。
再びMARTYR A.D.が活動を始めたのは、DISEMBODIEDの再始動と同じく2017年のThis Is Hardcoreと思われる。共にドラムを務めたex THREADBAREのMike Paradiseは、2ステージ掛け持ちでSweatfestにも出演。帰国後はEIGHTEEN VISIONSらとWest Coast Mini-Tourを行い、新譜も待たれるところだが、リリースされた7ep"american hollow"は2002年のJared Logan在籍時の音源となっている。
DISEMBODIEDと同様に需要が高く、Back To School JamやMilwaukee Metal Festなどに出演。またMike Fiskettiはex CULTUREのRich ThurstonとLOWESTを結成、7epを出したのも記憶に新しい。


MARTYR A.D. - "July 28,2017"






PILLARの活動を経たKRAKATOAのDave Walkerが、1994年に結成したMinneapolisのHARVEST。ENDEAVORやEXTINCTIONライクなtratitional hardcoreバンドとして名を馳せた。1995年、V/A "twin cities hardcore"に参加し、7月にレコーディングを行なった7ep"worn through the layer of separation"が、翌1996年Ferret Recordsからリリースされた頃にはセカンドギターにDan Zimmermanが加入となっている。次作7ep"incision"以降Trustkill Records所属となり、その中核バンドとして認知されるようになっていく。

BROTHER'S KEEPER、DESPAIRとSummer Tour '96を行い、EARTH CRISISらと共演、そしてDESPAIRのラストショーの出演を経て1st"living with a god complex"のリリースへと至る。ENDEAVORやMORNING AGAINとの対バン後、ベースがAdam ParkesからJonas Feinbergへと編成が変わり、 Chicago Hardcore Festivalに出演、Syracuse Hardcore Matinee含むWinter Tour 97/98をBROTHER'S KEEPERと行なった。
7ep"one step closer than the last"では、ドラムがAaron ParkesからIan Princeへ体制を変えているが、ベースにex THREADBAREで後にSNAPCASEに加入するDustin Perryが一時在籍し、East Coast Tour 1998をまわったようだ。また作曲にも携わっているのも興味深い。

再びSyracuse Hardcore Matineeへの出演を終えると、Adam PattersonとJonas FeinbergはTHE HOPE CONSPIRACY結成へと動く。一方Dave Walkerは、SILENT FALLのリリースで知られるOne Percent Recordsを運営のSteve Smillieと、SEASON OF FIREを始動させGoodfellow Recordsを所属とした。その後、KRAKATOAで一緒だったCarl SkildumとTHE GOOD FIGHTでも活動したDave Walkerだが、Torontoに移りCHOKEHOLDのメンバーとANXIETYというプロジェクトを始めている。
さらに彼はChicagoに居を移していたようで、2016年にMinneapolisへ戻ると、HOLDING ONのSean LipinskiらとSUNSETを結成した。またHARVESTも再開していてThis Is Hardcore 2018に出演、編集盤"living with a godzilla complex"をリリースしJapan Tour 2019にて来日を果たす。帰国後はCHOKEHOLDとの企画に出演した。


HARVEST - "1996/04/26 @The Key in Northfield, MN"



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Sunday, February 4, 2024

German hardcore bands - 8





karlstuhe straight edgeバンドPOLE*は1994年の結成後まもなく、EARTH CRISISとSHIFTのツアーサポートを務めた。Schleiz-Festival 1995ではSNAPCASE、REFUSEDやCHOKEHOLDといったバンドと共演、翌年には"180 degrees"のレコーディングに入るが、セカンドギターのOliver Scheibが脱退。後任にFelix Martinが加入し108との対バンを経て、そのMCDをLifeforce Recordsからリリースする。音的にも近いVEILやSTROKEらとライブすることが多く、共にHardcore Festival Ostfildernに出演した。
そしてStraight Edge Punk Rock FestivalでABSENCEやFEEDING THE FIREらと共演を行ない、"the wind"をベースのThorsten Mangが立ち上げたPateline Industriesからリリース。内2曲はSTROKEとのsplit 7epに収録され、またImpression Recordings企画のV/A "mother earth"にも曲提供している。
その後、Value Of Strength RecordsとThreesome Recordsの共同企画Geleen Hardcore Festival 1997にSTAMPIN' GROUNDやLIARらと出演、GRADEのEuropean Tour帯同やDAMNATION A.D.とREFUSEDのツアーサポートなどを務め、1st"sky conquerors are falling from the sun"へと至った。これにTHE MONOLITHのメンバーで、Vendetta Recordsを運営するStefan Kloseがフォトグラフィで携わっているのも興味深い。

すでにユーロ圏での知名度を誇っていた彼らは、Radix Festival 1998にMORNING AGAINやCALIBANらと出演、しかしベースのThorsten Mangが脱退となってしまった。後任にRene Kaufmannが就き、MADBALLとの対バンそしてRadix Festival 1999後にUP FRONTとのライブを行うも活動が途絶える。メンバー構成が不安定になり実際は解散だったようだが、2002年にプロモ"rebirth"で活動を再開。2003年にCirculation Recordsと契約し、2nd"untitled symphony of self-destruction"をリリースした。その後も"promo 2004"を自主で出しているが2005年に再び解散となる。

それから2021年、突如"180 degrees"と"the wind"をカップリングした"turning lives around"がリリースされた。経緯はよくわからなかったが、2020年に活動再開しすでにフルレングスのレコーディングを終えているそうだが、いまだにリリースまで至っていない。


POLE* - "song of a visionary"






JenaのNARZISSは1998年に活動を始めたemotional metalcoreバンド。デモ、NAILとのスプリットそして"ebenbilder"を経た2001年、4 way"the killing fields"(w/ DESTINY、SHOULD HAVE KNOWN、SELF CONQUEST)の参加で認知されるようになった。

これまでもメンバーの入れ替わりが多く、UNCONQUEREDやLIARらとのKFZ Festival前後にギターのDaniel Sondermannが脱退、ボーカルがAlexander BartschからMichael Szlapkaへ交代となる。そして翌2002年にA TRAITOR LIKE JUDASとツアーを行ない、1st"die hoffnung stirbt zuletzt"のレコーディングに入った。Per KoroとギターのJohannes Müllerが立ち上げたCirculation Recordsからリリースされた本作は、6弦開放を絡めた悲壮的なリフにドイツ語のリリックが乗る独自性を確立している。その後ギターにSebastian Metznerが加入しEuropean Tour 2002、EIGHTEEN  VISIONSやTHROWDOWNとの対バンにおける飛躍は想像に難くない。
しかしMichael Szlapkaが脱退、それに伴いRayk Sommerが新たに加入すると、"hope dies"を挟みFluff Fest 2003、さらにSUNRISEやDEADLOCKらと企画に出演し、2nd"neue welt"を2004年に完成させた。これにはAlexander Bartschが復帰、twin vocal編成となり新たな試みとして歌うパートを導入、深化したメロディーラインとの融合を図っている。またInvictus Crew Recordingsから編集盤"ebenbilder/hope dies"が出ているように、過去音源にも需要を生んだ。
一方、ベースがRobert JendeからSteven Kretschmarへ入れ替わり、さらにRayk Sommerが脱退。しかしこの2ndで彼らの地位を築き上げた作品となったのは明らかで、Munster Metal Mayhem 05やPressure Festival 2005、With Full ForceそしてSpirit Tour 2005をCALIBANらとまわるまでの功績を残した。

前年に引き続き出演したPressure Festival後には、3rd"...solang das herz schlägt"をAlveran Recordsからリリース。その後A PERFECT MURDER、MAROONと行なったHell On Earth Tour 2006をはじめ、Maximum Hardcore Fest 2007、Burning Season Records企画のSummer Festival、Village Kids Records Festival、Desolation Festivalなど活躍が目覚ましい。
2009年には4th"echo"へと至り、CARCASSやDIMMU BORGIRらとFull Forceで共演、Rape The Stagre Fest Volume 2などに出演していった。

2010年、ボーカルのAlexander Bartschが再び脱退となり、後任でSteven Jostが加入したようだが翌2011年に解散となった。


NARZISS - "meine kleine seele"






POLE*と同じLand Baden-WürttembergのStuttgartで、1999年に結成されたCRISIS NEVER ENDS
2000年のスプリット(w/ CLOSELINE)後、ドラムのStephan Dittrichが脱退となりSascha Beulが加入、翌2001年に"where hate found a place to grow"をリリースする。

MORNING AGAINやUNBROKENの影響下のサウンドで頭角を現し、2003年には1st"the human encounter with death and desire"へと至るが、ボーカルのMartin Freyが脱退となる。後任にHeiko Blocherが就きSHAI HULUDとのライブを行ない、次作のレコーディングに入った。この音源はFINAL PRAYERとのスプリットとして、Punchline Productionsから2005年にリリースされる。
時代潮流に乗った metalcore化が受け入れられ、THE PROMISEやUNDER SIEGEらと共演後にはLet It Burn Recordsと契約、2006年に2nd"a heartbeat away"をリリースした。
さらにFINAL PRAYERとFinal Crisis Tour 2006を行い、Metallic Noise Festivalを経てNastyやDISMEMBERらとも共演、DEADLOCKそしてCATARACTらと48 Stunden Festivalに出演した。この頃ドラムがSascha BeulからHeiko Stumpfへと編成を替え、次作の制作に掛かった彼らは、MAROONのAndre Moraweckが参加した3rd"kill or cure"を完成させる。そのリリースに伴ったThe Beast Of Both World Tour 2009を行うも、間もなくして解散ライブを行なっている。

Heiko Blocher、Jürgen KurzそしてHeiko Stumpfは、COMECLOSERのメンバーとDELIVERで2011年から2020年に渡って活動、Demons Run Amok Entertainmentに所属した。


CRISIS NEVER ENDS - "friend like you"



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Monday, December 25, 2023

Upstate New York hardcore - Ⅴ (Troy area)





Mike Maney、Dan WalshそしてBob Rileyが在籍したCRANIAL ABUSEを前身とし、STIGMATAが1989年から活動を始めた。デモ、7ep"strength in hate"に続き、1st"the heart grows harder"がドイツのSteelbreaker Recordsからリリースとなる。
CRO-MAGSやLEEWAY、SHEER TERRORなどをバックボーンにしたcrossover系サウンドは、後のTroycoreという新たな枠を形成していった。

1992年、セカンドギターにJason Bourdeauが加入、翌年2nd"the calling of the just"をリリースするとメンバーの再編成が行われる。ドラムのPat O'Reilly脱退に伴い、BURNING HUMANのJason Bittnerが加入し、さらにJason Bourdeauの後任に同じくJason Sunkesが加わった。そして1995年、MERAUDERとのsplit 7ep "brotherhood"を挟み、Trainwreck Recordsから3rd"hymns for an unknown god"をリリース。 これはCRO-MAGSのHarley Flanaganプロデュースで話題にもなり、後にToo Damn Hype Recordsが再発したことでよく知られている。
もはや不動の地位を確立した感のあった彼らだが、リードギターのMike Maneyが脱退。さらにベースのDan Walshも脱退となりSUBSTANCEのBuddy Armstrongが後任で加入した。そして4人編成で3曲のレコーディングを行い、V/A "east coast assault 2 - the second coming"に参加。
その後、脱退となったJason Bittnerは、Metal Blade Records所属のCRISISに加入。後任にはPete Vumbaccoが就くが、1999年の編集盤"pain has no boundaries"に収録されたライブトラックでは、Jason Bittnerが復帰して叩いている。またオリジナルメンバーのMike Maneyも戻り、4th"do unto others..."をリリース。2000年夏にはEuropean Tourを行なった。しかし以降の情報はぱったりと無くなり、活動休止状態に陥り解散したと思われる。その一因はBob RileyがDYING BREEDのMike Gragnano、WAR-TIME MANNERのBob Agarsらと組んだMURDERER'S ROWの活動に傾倒したからだろうか。またJason BittnerのSHADOWS FALL加入も大きい。

再び活動の確認できるのが2013年で、7ep"there is no mercy here"リリース後、West Coast Tour 2013を行なっている。その後もBreast Fest 2014、Black N' Blue Bowl、This Is HardcoreやIeper Hardcore Fest 2014、さらにLong Islandで開催されたVengeance Festへ出演していった。
そして2015年のHeart Fest 9後、5th"conditioned to murder"がBuddy Armstrongの立ち上げたUnbeaten Recordsからリリースとなる。その後、ドラムにONE KING DOWNやANOTHER VICTIM、THE PROMISEと渡り歩いたDerrick Van Wieが加入したようだが2016年に解散となった。


STIGMATA - "July 25,2014"






後にSTIGMATAへ加入するJason SunkesとJason Bittnerが組んでいたBURNING HUMANは、1990年の結成で意外と長いキャリアを持つプロジェクト。SUFFOCATIONやIMMOLATIONを引き合いに出され、mid 90's brutal death metalバンドとして認知されている。
1995年のデモ"death is mercy"後、V/A "we the people"、V/A "capital punishment"といった名コンピに参加。ボーカルのJonah Radaelliは、V/A "united we stand... divided we fall"に収録されたDISSENTにも籍を置いた。また2007年にライブメンバーとして加入となったTHE FINAL SLEEPのMike Stackは、POLITICS OF CONTRABANDやDYING BREED、WITHSTANDなどの経歴を持つ。

各々掛け持ちしながらも、STIGMATAやMURDERER'S ROWらと共演したThe Black Friday Beatdownを終えると、1st"resurrection through fire"のリリースへと至った。エンジニアはDEATH、OBITUARYやDISINCARNATEなどに在籍したJames Murphyが務め、彼のSafeHouse Productionでミックスが行われた。
その後の活動としてはORDER OF ENNEADらとのThe End Of Summer Slaughter、Shameless Productions企画、そしてOpus' B-Day Bash 2011に出演している。

また、ベースのJay VanDervoortがMike Stackの在籍するTHE FINAL SLEEPに加入。土地柄には珍しくKATATONIAやOPETHライクのSwedish death metal/black metalで、Death Farm Recordsからの"vessels of grief"も記憶に新しい。


BURNING HUMAN - "tormented mind"






ギターのNoah Carpenterらによって、1992年に始動したbrutal death metalバンドSKINLESS。"demo 1994"後、後任ボーカルにSherwood Webberが就き、2ndデモにあたる"swollen heaps"をリリースする。
1997年、ベースにJoe Keyser、ドラムにDISCIPLES OF BERKOWITZのBob Beaulac加入により以降の体制が形成された。そして翌年1st"progression towards evil"がリリースされ、その存在はdeath metal界にも浸透し、MORTICIANのChainsaw Tour 1999に帯同、翌2000年春には本国とメキシコをINCANTATIONとまわる大役を果たした。

更なる飛躍を求めた彼らは、Bob Beaulacが運営に関わるStep Up Presentsから新たにRelapse Recordsと契約を交わし、2nd"foreshadowing our demise"後にはBeast Fest 2001で来日公演を行なう。一時ドラムにDEHUMANIZEDのGeorge Torresが加入し7epを出しているが、再びBob Beaulacが復帰、初開催となるMaryland Deathfest出演を経て、3rd"from sacrifice to survival"を完成させた。そしてTHE CROWNとのThe Monolith Deathcultと銘打ったツアーを行ない、Extreme The Dojo Ⅷで再来日を果たす。しかしボーカルのSherwood Webberが脱退となる。後任にORIGINへ加入したことでも知られるJason Keyserを擁し、Maryland Deathfest 2006に出演、その後4th"trample the weak, hurdle the dead"をリリースした。またDYING FETUSのEuropean Tour 2007にも帯同している。そして2010年にSherwood Webberが復帰となるが、Maryland Deathfest 2011で解散となってしまった。
それから間もない2013年、解散前のラインナップにINCONTINENCEのギターDave Matthewsを加えて再結成される。復帰作5th"only the ruthless remain"の発売を直前に控え、Maryland Deathfest 2015の出演、そしてリリース後にはHellfest 2015など気が付けばトロイ発とか関係ないレベルにまで達している。

現時点で最新アルバムとなる6th"savagery"は2018年にリリースされ、East Coastでの3公演を行ない、California Deathfestに出演した。また2023年には"swollen heaps"を収録したDEHUMANIZEDとのスプリット、1stのLP盤での再発など需要も根強く、Maryland Deathfest 2024やMilwaukee Metal Fest 2024への出演も決まっている。


SKINLESS - "tampon lollipops"






DYING BREEDは1987年から存在していたようだが、1996年にMike Stackが加入したデモ以降の活動が主だったものになるだろうか。
FURY OF VやMERAUDER、KRUTCHらとのライブをこなし、そのデモがV/A "we the people"に収録され、参加バンドと聖地Bogie'sで開催されたリリースパーティーに出演している。この頃ギターのBoonieは、POLITICS OF CONTRABANDのRalph RennaらとLAST CALLを結成のため脱退となったと思われるが、MADBALLをはじめE-TOWN CONCRETE、INTEGRITYなどと共演していった。

そして曲提供したV/A "capital punishment"のレコ発を経た1998年、V/A "united we stand... divided we fall"に参加し、BLOODWARとのスプリットをリリースする。翌1999年には1st"take my soul... give me grave"へと至り、STIGMATAの"pain has no boundaries"とレコ発を兼ねた企画が、CORROSION OF CONFORMITYをゲストに迎え行われた。その後はGODBELOW、100 DEMONSらと共演しているが2002年に解散となったようだ。
またRick RigneyとDave Gragnanoは、初期メンバーのBoonieとWAR-TIME MANNERのDan Ryanを加え、2007年からDEAD AND DYINGとして活動を始めている。

一方でDYING BREEDの再評価も高まり、A389 Recordingsからデモに続き1stが2023年に再発された。


DYING BREED - "@ Bogies 05-12-1996"



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Tuesday, November 21, 2023

Florida hardcore scene - Ⅶ





WAY OF LIFEのAlex Rothberger、Matt Codyらによって結成されたDOMAIN。ENVISIONなどの活動で知られるAnthony Burkeをエンジニアに迎え、2020年にThe Coming Strife Recordsから"embodiment of fear"をリリース。翌年"preservere through suffering"を経て、Will 2 Live Festに出演した。
この頃ベースのJacob McMahonが脱退となるが、後任にBISHOPのShane Nerenbergが加入し、25 TA LIFEのカバーを収録した"2022 promo"をDazeからリリースした。European edge metalをアップデートさせ、MERAUDERやHATEBREEDの要素を含むスタイルで台頭してきたといえる。

一方でMatt CodyとNick Codyは、ex WAY OF LIFEのTobby DavilmarらとEPHEMERALを結成してデモを出している。しかしDOMAINの活動は衰えるどころか、FL Rules Fest、INTEGRITYやBLOODLETらと共にNight Shift Party Weekendに出演。翌2023年早々にはThe FYA 9 Pre Showをはじめ、A KNIFE IN THE DARKらとEast Coast Tourを行なっている。そして編集盤"embodiment of suffering"をLife & Death Brigade、Knives Out RecordsからそれぞれLP盤とCD盤がリリースとなった。

その後のTo The Rumbleツアー、ALL HELL BREAKS LOOSEがリユニオンしたSouth Florida Hardcore Unity、Equinox Fest 2023に出演、そして先日PAIN OF TRUTHのリリースツアーでの対バンを終えた。


DOMAIN - "July 22,2023"






RAMSES解散後、Joshua HowellがPOINT OF CONTACTとSIX PATHSに並行して、2019年にCONTENTIONを始動させた。そして同年、The Coming Strife Recordsから"self-titled"をリリース。これは2022年にDropping Bombsから"demo '19"として、7epで再発されたことによりデモ扱いだったことがわかる。サウンドはDark Sun Recordsそのもので、xREPENTANCExにも通じるアップデートさせたedge metalを提示した。

デモ後、セカンドギターのMitchell Wilbushは脱退したようだが、2021年に"laying waste to the kingdom of oblivion"を完成させている。クレジット上、ギターとベースを兼任のBayly Bransonがギターに専念し、ベースにChase Hladが加入となった。

翌年、東海岸をまわったSummer Offensive 2022を終えると、TCS FestやParis Edge Day 2022を組み込んだEuropean Conquest '22を行なう。帰国後はINCLINATIONのレコ発、MADBALLやALL OUT WARとFYA Fest Ⅸで共演、さらにSINCE MY BELOVEDとLaying Waste To The American Southをまわり、Overcome Festに出演を果たした。
そして第3段となるFrom Within Records主催のV/A "one scene unity"に参加し、Equinox Fest 2023やArmageddon Fest、Flyover Fest 2023に出演し現在に至る。


CONTENTION - "April 01,2023"






The Coming Strife Recordsに所属するOrlandoのMOMENTO.は、次世代を担うemotional metalcoreバンドとして認知されつつある。前身となるCOEXISTが2017年に活動を始めていて、メンバーの公言する通り7 ANGELS 7 PLAGUESの影響が色強く、V/A "cover compilation"に彼らのカバー曲を提供した。同世代のA MOURNING STARと共に台頭してきた存在といえるか。

2020年にデモ"self-titled"、2022年には"a chorus of distress"をリリース。その後、YOUR SPIRIT DIESとMORBIDEITYの3バンドでOctober 2022 Tourを行なっているが、この最終日にファーストショーとなったMIRACLEも興味深い。Ryan CalhounとGriffin Martheが在籍するバンドで、すでにステータス化したWar House Recordingsで録られたEPをリリースしている。もともと2018年から活動を始めた母体のSENTINELを母体とし、SHIELDをバックボーンにする90's melodic metalcoreだったようだ。今後の動向に注視したいところ。

またRyan Calhounが手掛けたDANNYTHESTREETのデビュー作は、ベースのJordanが在籍し、エンジニアをギターのGriffin Martheが務めるなど関連性が深い。
一方MOMENTO.は、MORAL LOWとのEast Coast TourやWIELDED STEELとツアーを行ない、年末にはNo Sleep Fest 2023への出演が決まっている。


MEMENTO. - "Orlando, FL - 06-10-2023"






STATEMENT OF PRIDEと同じPensacolaを拠点とするBURNING STRONGは、COLD HEARTEDやMALICE AT THE PALACEなどを渡り歩いたRobert Goodspeed、TRUTH INSIDEのTaylor Druganらにより2018年末に結成されたstraight edgeバンド。
modern old schoolを基盤とし、現行のONE STEP CLOSERやSEARCH FOR PURPOSEと共通する点が多く、IN MY EYESからSTRIFEの影響も少なくないように思える。

EPに続けて翌2020年、FYA 7に出演し地元のFrom Within Recordsから1st"the fire rages on"をリリース。Nuclear Family Records、Patient Zero RecordsからカセットやLP盤が出ているほか、V/A "one scene unity volume 2"に参加するなど需要が窺えた。

そしてMAGNITUDEのSeptember Tour 2021の一部帯同、QUALIFIERとのスプリットを経ると、FYA 8やECOSTRIKEのファイナルショーとなったFrom Within Records Showcaseなどに出演していった。さらにSTRUCK NERVEとのSummer Tour 2022を行ない、2nd"here until the end"のリリースへと至っている。その後、From Within RecordsとPlead Your Caseの共同企画Hardcore Pride Weekendに出演、Elevated企画でGORILLA BISCUITSのTampa場所にて共演を果たした。


BURNING STRONG - "March 26,2022"



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Monday, October 30, 2023

German hardcore bands - 7





Berlin beatdown hardcoreバンドREBORN TO CONQUERは、NASTYやEMBRACED BY HATREDと対バンすることが多かっただけにサウンドも近い印象を受ける。2005年結成時はリズム隊が不在だったようだが、翌年ドラムにDaniel Liebig、ベースにLennart Czienskowskiが加入しライブ活動を始めた。そしてデモ"folsom filth"をリリースすると、Berlin Hardcore Fest出演などを経て、翌2008年1st"full court press"へと至る。FALLBRAWLも所属したWarcity Recordsからで、この手に支持されつつあるレーベルでもあったが、閉鎖に伴いSpook Recordsと新たに契約した。
1stに引き続きWAR FROM A HARLOTS MOUTHのSimon Hawemannをエンジニアに迎え、短いスパンで2nd"homicide"の制作に取り掛かり、彼らがバックボーンとするLENGTH OF TIMEとの共演も果たしている。

そしてVigilante Justice Festival、Marked For Death Records企画のLove The Music, Hate The Kids Festival、さらに東日本大震災におけるベネフィットショーをRISE OF THE NORTHSTARやCOPYKILLらと行ない、Rough Nation Festivalへ出演。2012年にはWORLD OF PAINのツアーサポート後、ABLAZEとCOUNTDOWNとのEuropean Tour 2012をまわりReturn To Strength Festivalで締めた。

3rdとなる"eternal sleep"はMarked For Death Recordsからリリースされ、ベースのLennart Czienskowskiがギターにコンバート、ベースにRobert Sestoが加入し5人編成となっている。以降BLOOD BY DAYSとツアーをまわり、One Life One Crew Fest 2013へ出演、それから2014年までの活動は確認できるが、Return To Strength Festival 2019まで期間が開いているようで存続は定かではない。ボーカルのDavid Alkeが2015年に結成したHEKSENHAMERの活動も影響しているのかもしれない。


REBORN TO CONQUER - "live @ Steinbruch Theater Darmstadt"






Crossfire Recordsのベネフィットコンピ参加、アルバム"endorsed by heart"のリリースなど、2002年から2007年にかけて活動していたxBREED APARTx。そのUlfらが2010年末に始動させたSaalfeldのxMOMOxは、トータル的にCatalyst Recordsのバンドの影響下にあるvegan straight edge hardcoreバンドで、WALK AWAYと親交が深かったようにBerlinでのライブを数多くこなしている。

2012年、Break Isolation Festに出演しデモにあたる"and then..."をリリース、Berlin Post Edge DayでWOLF X DOWNやBARRENらと共演した。地元では異ジャンルとの共演も少なくない状況のなか存在を示していくことになる。

Eluff Fest 2013のOpen Stage出演後、7ep"stop time and break out"が、共にドイツのレーベルであるDefiant Hearts RecordsとAnchored Recordsの共同でリリースされた。その後はTO ASHESのLiberation Tour DestructionでLeipzig場所に出演し、2017年に自主で1st"never satisfied"をリリースしている。よりBIRTHRIGHTに傾倒した感がある本作は、流通がよくなかったのが残念な気もするが、これも彼らのこだわり抜いた結果かと思える。
またリリースに伴うツアーを行ない、翌2018年のThe Fusion fest Ⅷで活動を終えた彼らは、解散後に未収録曲をHANS GRUBERとのスプリットテープとして出している。


xMOMOx - "boiling point"






FOURTH CRUSADE結成以前、ボーカルのAdrian Brachmannがドラム以外を兼任していたCONTENT WITH DYINGは、後にFORWARD TO EDENとのsplit 7epで認知されることになる。彼が発信していたBetween The Lines Zineというウェブサイトは、Cold Hand Recordsのインタビュー掲載などコアな内容だったが既に閉鎖済み。

そのFOURTH CRUSADEがMarburgを拠点に2014年から活動を始める。Rising Nemesis Recordsに属し"demo 2015"、UKのSoaked In Torment Recordsと共同の7ep"sowers of perdition"をリリース。ex MOSSATのChrisがフューチャリングされ、DAY OF SUFFERINGやARKANGELライクな90's influenced edge metalは、次世代を担う存在として位置付けされたが、結果としてアルバムまでは至らなかった。

ベースのFelix JunkがReturn To Strength Festival Vol Ⅵの出演を最後に脱退となり、後任にREBORN TO CONQUER、ABLAZEのLennart Czienskowskiが加入となる。そしてHannoverのANGSTとCULTUREのツアーサポートを務め、No Way Out Fest #2出演など活動する一方、メンバーはDARKTHRONEに代表されるNorwegian black metal路線のWOUNDWORTを結成。また脱退したFelix JunkはSPAWN OF DISGUSTのMariusらとWOATを結成している。

その後FOURTH CRUSADEは、ANGEL CREWや50 CALIBERとBetongfest 3で共演、さらにMoshball Madness、New Noise Fest、Bestwigs Hardcore Show Vol.2と活動を続けたが、2018年のTime Ends Vol.5で解散となった。


FOURTH CRUSADE - "sowers of perdition"



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